どーも。お疲れ様です。
突然ですが、プロ野球の先発3本柱といえば、誰を思い浮かべますか。
多くのプロ野球ファンは、90年代巨人の3本柱、斎藤 雅樹・桑田 真澄・槙原 寛己を思い浮かべると思います。
この3投手の通算の勝数が512勝と、90年代の巨人の先発陣を支えていました。
また1994年の10.8決戦での、この3投手の継投リレーはプロ野球ファンの間での語り草にもなっています。
そんなドラマも生んでくれる3本柱ですが、2000年以降に最も価値を稼いだ3本柱って気になりますよね?
今回はその3本柱を勝数のトップ10についてまとめてみました。
10位タイ 41勝 2018年 西武ライオンズ (リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
多和田 真三郎 | 26 | 16 | 5 | 172.2 | 3.81 |
菊池 雄星 | 23 | 14 | 4 | 163.2 | 3.08 |
榎田 大樹 | 23 | 11 | 4 | 132.2 | 3.32 |
72 | 41 | 13 | 467.6 |
この年、リーグ優勝した西武の投手陣の主役は、多和田と菊池でした。
圧倒的な打力で勝利を積み重ねましたが、チームの防御率はリーグワーストを記録していましたが、多和田は5完投を含む16勝での最多勝の獲得、日本球界最後の年となった菊池もリーグ2位の勝利数を挙げ、2人で30勝を挙げチームに貢献していました。
10位タイ 41勝 2016年 福岡ソフトバンクホークス (リーグ2位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
武田 翔太 | 27 | 14 | 8 | 183 | 2.95 |
千賀 滉大 | 25 | 12 | 3 | 169 | 2.61 |
和田 毅 | 24 | 15 | 5 | 163 | 3.04 |
76 | 41 | 16 | 515 |
2016年のホークスは、最大11.5ゲーム差を日ハムに捲られる形でリーグ2位でシーズンを終えました。しかし、先発陣は万全で、前年に2桁勝利を挙げた武田、メジャー帰りの和田、同年より本格的に先発転向した千賀の3人で41勝を挙げました。
10位タイ 41勝 2016年 広島東洋カープ (リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
ジョンソン | 26 | 15 | 7 | 180.1 | 2.15 |
野村 祐輔 | 25 | 16 | 3 | 152.2 | 2.71 |
黒田 博樹 | 24 | 10 | 8 | 151.2 | 3.09 |
75 | 41 | 18 | 483.5 |
2016年のカープは、25年振りにリーグ優勝した年です。
外個人投手では52年振り沢村賞を獲得したジョンソンが先発陣を支え、5年目の野村、この年を最後に引退する黒田、と助っ人・若手・ベテランがバランス良く活躍し、41勝を挙げました。
10位タイ 41勝 2009年 東北楽天ゴールデンイーグルス(リーグ2位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
田中 将大 | 25 | 15 | 6 | 189.2 | 2.33 |
永井 怜 | 26 | 13 | 7 | 171 | 3.42 |
岩隈 久志 | 24 | 13 | 6 | 169 | 3.25 |
75 | 41 | 19 | 529.2 |
2009年の楽天は野村監督が指揮の元、球団創設5年目で初めてAクラス入りした年でした。
前年に21勝をした岩隈や、3年目の田中・永井が揃って2桁勝利を挙げ、3本柱でのCS突破を目指しましたが、惜しくも日ハムに敗れ、球団史上初の日本シリーズ進出はなりませんでした。
10位タイ 41勝 2006年 中日ドラゴンズ(リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
川上 憲伸 | 29 | 17 | 7 | 215 | 2.51 |
山本 昌 | 27 | 11 | 7 | 170.2 | 3.32 |
朝倉 健太 | 25 | 13 | 6 | 154.2 | 2.79 |
81 | 41 | 20 | 539.4 |
2006年の中日はセリーグ全球団から勝ち越し、圧倒的な力を見せリーグ優勝した年でした。自身2度目の最多勝を獲得した川上憲伸や、この年、史上最年長41歳でのノーヒットノーランを達成した山本昌が左右のエースとして、チームを支えていました。
9位 2017年 42勝 福岡ソフトバンクホークス (リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
東浜 巨 | 24 | 16 | 5 | 160 | 2.64 |
バンデンハーク | 25 | 13 | 7 | 153 | 3.24 |
千賀 滉大 | 22 | 13 | 4 | 143 | 2.64 |
71 | 42 | 16 | 456 |
2017年のホークスは、チーム失策最小を記録した守り勝つ野球で、リーグ史上最速での優勝を決めた年でした。46Hを記録した岩嵜翔や、54Sを記録したサファテなどの救援陣にも支えられた、先発陣3人が2桁勝利を挙げました。
8位 2003年 43勝 阪神タイガーズ(リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
井川 慶 | 29 | 20 | 5 | 206 | 2.64 |
伊良部 秀輝 | 27 | 13 | 8 | 173 | 3.24 |
下柳 剛 | 26 | 10 | 5 | 137.2 | 2.64 |
(ムーア) | (21) | (10) | (6) | (111.2) | 4.35 |
82 | 43 | 18 | 516.2 |
20003年の阪神は星野監督の元、28年振りにリーグ優勝を果たした年でした。
新戦力で加わった伊良部・下柳が共に2桁勝利を挙げ、前年よりエース級の活躍をしていた井川が20勝を挙げていました。ちなみに同年に井川は12連勝を記録しており、連勝中はゲン担ぎのため、3か月の間髪を切らなかったらしい。
4位タイ 44勝 2011年 北海道日本ハムファイターズ(リーグ2位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
ダルビッシュ 有 | 28 | 18 | 6 | 232 | 1.44 |
ケッペル | 26 | 14 | 6 | 162 | 3.22 |
ウルフ | 26 | 12 | 11 | 150 | 3.60 |
80 | 44 | 23 | 544 |
2011年の日本ハムは、首位のホークスに17.5差を付けられての2位に甘んじた年でしたが、ダルビッシュ・ケッペル・ウルフの3人で44勝を挙げました。3人以外にも武田勝が11勝を挙げ、4人の2桁勝利投手が生まれています。
ちなみに斎藤佑樹はこの年1年目にして6勝を挙げていました。
4位タイ 44勝 2005年 西武ライオンズ(リーグ3位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
松坂 大輔 | 28 | 14 | 13 | 215 | 2.30 |
西口 文也 | 25 | 17 | 5 | 172 | 2,77 |
帆足 和幸 | 26 | 13 | 8 | 158.2 | 4.03 |
79 | 44 | 26 | 545.2 |
2005年の西武投手陣の話題の中心は西口です。同年に西口は、ノーヒットノーラン未遂・完全試合未遂をそれぞれ達成し、自身最高の17勝を挙げていました。
この年は松坂も自身最多の15完投を挙げた年でした。
4位タイ 44勝 2003 年 福岡ソフトバンクホークス(リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
斉藤 和巳 | 26 | 20 | 3 | 194 | 2.83 |
和田 毅 | 26 | 14 | 5 | 189 | 3.38 |
杉内 俊哉 | 27 | 10 | 8 | 162.2 | 3.38 |
79 | 44 | 16 | 545.2 |
2003年のホークスは、打線では100打点カルテットを擁し、投手陣では3本柱が44勝をあげる活躍を見せ、投打がガッチリ合ってリーグ優勝を果たしました。
3本柱の3人も、斉藤が26歳、和田が22歳、杉内が23歳と若く、長年ホークスの先発陣を支えてくれると期待されていました。
4位タイ 44勝 2017年 読売ジャイアンツ(リーグ4位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
マイコラス | 27 | 14 | 8 | 188 | 2.25 |
菅野 智之 | 25 | 17 | 5 | 187.1 | 1.59 |
田口 麗斗 | 26 | 13 | 4 | 170.2 | 3.01 |
78 | 44 | 17 | 545.3 |
2017年の巨人は13連敗と喫するなど11年ぶりのBクラスに終わりました。
菅野・田口・マイコラスの3本柱で貯金27を作るも、他の先発陣や救援陣が奮わず、チームとしては貯金4に留まってしまった年でした。
3位 45勝 2013年 東北楽天ゴールデンイーグルス(リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
田中 将大 | 28 | 24 | 0 | 212 | 1.27 |
則本 昂大 | 27 | 15 | 8 | 170 | 3.34 |
美馬 学 | 18 | 6 | 5 | 98.1 | 4.12 |
73 | 45 | 13 | 480.1 |
2013年の楽天は球団創設9年目にして初の日本一に輝いた年でした。
則本が新人ながら15勝を挙げ新人王を獲得しましたが、この年の楽天を語るにあたって外せないのは何といっても田中です。シーズン負けなしの24勝を挙げ、前年・ポストシーズンを含めた30連勝がギネス記録として認定されています。
2位 46勝 2005年 福岡ソフトバンクホークス(リーグ2位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
杉内 俊哉 | 26 | 18 | 4 | 196.2 | 2.11 |
和田 毅 | 25 | 12 | 8 | 181.2 | 3.27 |
斉藤 和巳 | 22 | 16 | 1 | 157 | 2.92 |
73 | 46 | 13 | 534.4 |
2005年のホークスは、ソフトバンクにチーム名が変わった初年度でリーグ優勝を果たしました。4位タイにも入った”杉内・和田・斉藤”の3本柱が揃って好調で、その3人で46勝を挙げ、33もの貯金を作り出しました。この年の斉藤は開幕こそ怪我で出遅れるものの、復帰後は破竹の15連勝を挙げ、シーズン通して1敗しかせず最高勝率のタイトルを獲得した。
1位 49勝 2011年 福岡ソフトバンクホークス(リーグ1位)
登板 | 勝 | 負 | 投球回 | 防御率 | |
和田 毅 | 26 | 16 | 5 | 184.2 | 1.51 |
攝津 正 | 26 | 14 | 8 | 177.2 | 2.79 |
ホールトン | 26 | 19 | 6 | 172.1 | 2.19 |
78 | 49 | 19 | 533.5 |
堂々の1位に輝いたのは、2011年のホークスです。2011年のホークスはセリーグも含む全球団から勝ち越し、2位に17.5差を付けリーグ優勝を果たしました。
同年より先発に転向した摂津の14勝、翌年にメジャーリーグ挑戦を果たす和田が16勝、来日4年目のホールトンが19勝と、3本柱で49勝を挙げました。
しかし、ホールトン・和田がオフに退団した翌年は先発不足もありリーグ3位に甘んじました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は2000年以降のプロ野球の先発3本柱について纏めてみました。
90年代の3本柱と云えば、巨人の斎藤・桑田・槙原の3人でしたが、2000年代の3本柱と云えば間違いなく、ホークスの和田・杉内・斉藤だったでしょうね。
2020年代はどんな3本柱が生まれてくるか… 楽しみですね!
それでは!