【まとめ】阪神の助っ人野手列伝 ~バースの再来はいたのか!?~

【まとめ】阪神の助っ人野手列伝 ~バースの再来はいたのか!?~ プロ野球

どーも。お疲れ様です。

プロ野球も開幕して早2週間。
皆さんは、どうプロ野球生活をエンジョイしているでしょうか。

開幕後すぐのファンの楽しみといえば、贔屓球団の新戦力がどう活躍してくれるかですよね。特に助っ人外国人にかかる期待はどの球団も大きいのではないでしょうか。

助っ人外国人の中でもよく話題になるのが、「バースの再来」と銘打たれる阪神の助っ人野手ですよね。

バースの再来」とは、阪神の新助っ人野手に対して用いられる言葉で、その中の多くは、キャンプやオープン戦に活躍するもシーズン入ったら思うように活躍できず、ダメ助っ人の烙印を押される助っ人も多いんです。

そこで今回は2000年以降の阪神助っ人野手が、どれだけ伝説助っ人ランディ・バースに近づけたかを調べてみました。

「バースの再来」の評価方法

ランディ・バースとは1983年~1988年までに阪神タイガースに在籍した助っ人外国人野手です。
在籍6年で2度の三冠王を獲得するなど、多くのプロ野球ファンの中で、史上最強助っ人野手と呼ばれることも多い選手でした。

ここでバースの成績を見てみましょう。

試合安打本塁打打点打率OPS
19831131073583.288.976
19841041162773.3261.003
198512617454134.3501.146
198612617647109.3891.258
19871231453779.3201.011
1988222528.321.827

史上最強助っ人と呼ばれる理由が分かりますね。
特に1985~86年の2年連続三冠王を獲得した年の成績は圧巻です。

バースのキャリアハイの年の成績と比較することで、阪神の助っ人野手がどれだけバースに近づけたかを見てみよと思います。
バースのキャリアハイを85年か86年にするかは迷いどころですが、ここでは強打者を示す指標のOPSが高い1986年の成績を比較対象とすることにします。

比較する成績は打者にとっての三大指標である打率・本塁打・打点で、シーズン成績によって以下のように10段階に評価し、バースにどれだけ近づけたかを見てみます。
※シーズン100打席以上の野手を対象

バース度打率本塁打打点
1039050110
937045100
83504090
73303580
63103070
52902560
42702050
32501540
22301030
1210520

助っ人評価

ジェイソン・ハートキー

ジェイソン・ハートキーは2000年にロッキーズ傘下3Aから入団。右投両打。三塁手。
シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2000764(0)27(1).272(4)5

トニー・タラスコ

トニー・タラスコは2000年にヤンキースから入団。右投左打。外野手。
ちなみに斧で木を伐採するトレーニングがバースと同じということで期待されていたようですが、成績まではバースに近づけず。。
シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
200010219(3)57(4).239(2)9

トム・エバンス

トム・エバンスは2001年にレンジャースから入団。右投右打。三塁手。
2002年のシーズン途中に西武の橋本武広とのトレードで西武に移籍しました。
シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2001392(0)14(2).242(2)4

イバン・クルーズ

イバン・クルーズは2001年にパイレーツから入団。左投左打。主に一塁を守っていた。
バースの再来らしくオープン戦では19試合で7本塁打と大爆発していたが、こちらもバースらの再来らしくシーズンに入り失速。

同年オフに解雇されたが、2003年に中日ドラゴンズが獲得。
中日でも思うように成績は残せませんでした。何に期待して獲得したのか。。。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
20017014(2)34(2).234(2)6

エドゥアルド・ペレス

エドゥアルド・ペレス2001年にカージナルスから入団。右投右打。主に三塁を守っていました。
シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2001523(0)19(0).222(1)1

ジョージ・アリアス

ジョージ・アリアスは2002年にオリックスより入団。右投右打ち。
オリックス時代は3塁を守ることが多かったが、阪神では1塁手として主に出場。

同年に新監督に就任した星野仙一監督が補強の目玉として、日ハムの片岡選手とともに獲得しました。180cmという助っ人外国人としては小柄ながら長打力に長けており、安定して30本前後の本塁打を記録していました。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
200212632(6)82(7).258(3)16
200312438(7)107(9).265(3)19
200411725(5)84(7).272(4)16

デリック・ホワイト

デリック・ホワイトは入団テストを経て入団。右投右打。主に外野手として出場。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2002737(1)21(1).227(1)3

マイク・キンケード

マイク・キンケードはドジャースから2004年に入団。右投右打。
捕内外守れるという折込でしたが、打撃成績が伴わいと使うポジションも無く、同年オフに退団しました。
ちなみにキンケードもバースの再来らしく、オープン戦では打率4割をマークするなど活躍していました。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2004263(0)7(0).233(2)2

アンディ・シーツ

アンディ・シーツは2005年に同リーグの広島から入団。右投右打。

広島時代は遊撃手としての守備力を評価され入団しましたが、思いの外、打撃でも日本の野球に適応し好成績ををおさめていました。
阪神に入団後は遊撃手には鳥谷選手がいたこともあり、主に一塁手で出場。打撃でも安定した成績を収め、チームに貢献しました。

ちなみに広島時代に見逃し三振したと勘違いし、バットを叩きつけてしまうという、お茶目さも持っています。


シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
200513719(3)85(7).289(4)14
200614319(3)75(6).310(6)15
20071329(1)54(4).243(2)7

シェーン・スペンサー

シェーン・スペンサーは2005年にメッツより入団。右投右打。外野手。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
20051089(1)33(2).243(2)5
2006596(1)17(0).222(1)2

アーロム・バルディリス

アーロム・バルディリスは、2008年に育成契約で阪神に入団。右投右打。三塁手。

同年5月に支配下登録され一軍に昇格しました。三塁の守備には定評がありましたが、阪神在籍時には打撃での貢献はできなかった。その後オリックス・横浜と渡り歩き、長く日本球界でプレーしていました。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2008773(0)16(0).227(1)1
2009231(0)1(0).103(0)0

ルー・フォード

ルー・フォードはツインズより2008年に入団。右投右打。外野手。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2008473(0)11(0).225(1)1

クレイグ・ブラゼル

クレイグ・ブラゼルは2009年途中に米独立リーグから入団。2008年には西武ライオンズでもプレーしていました。右投左打。一塁手。

2010年には広い甲子園をもろともせず、47本塁打を記録。

2012年オフに阪神を退団後はロッテでもプレーしてました。

ちなみに大の牛丼好き

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
20098216(3)49(3).291(5)11
201014347(9)117(10).296(5)24
201112016(3)69(5).282(4)12
20129812(2)43(3).233(2)7

マット・マートン

マット・マートンは2010年にロッキーズから入団。右投右打。外野手。

引退した赤星選手の後継として1番センターで活躍しました。
来日1年目の助っ人としては史上初となるシーズン200本安打を達成。

アイドントライクノウミサン」に代表されるように、何かと問題がある行動も多かったでしたが、阪神在籍時には安定した成績を残し続け、長年にわたってチームに貢献していました。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
201014417(3)91(8).349(7)18
201114213(2)60(5).311(6)13
20121215(1)38(2).260(3)6
201314319(3)85(7).314(6)16
201414214(2)84(7).338(7)16
20151409(1)59(4).276(4)9

マウロ・ゴメス

マウロ・ゴメスは2014年にナショナルズより入団。右投右打。一塁手。

2014年には打点王を獲得するなど、チームの四番として勝負強い打撃を披露しました。
2015年、甲子園での練習中に無断でドローンを飛ばし、球団から厳重注意を受け反省するという一面もありました。

ちなみに筆者はゴメスの応援歌で好きで、このころは何かと口ずさんでいたものです。


シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
201414326(5)109(9).283(4)18
201514317(3)72(6).271(4)13
201613922(4)79(6).255(3)13

マット・ヘイグ

マット・ヘイグは2016年にブルージェイズから入団。右投右打。三塁手。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2016312(0)11(0).231(2)2

ジェイソン・ロジャース

ジェイソン・ロジャースは2017年途中に入団。右投右打。一塁手。

初スタメンの日にいきなりタイムリーを放つなど好スタートを切ったが、徐々に失速。同年オフに退団しました。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2017405(1)23(1).252(3)5

ウィリン・ロザリオ

ウィリン・ロザリオは韓国リーグのハンファおより2018年に入団。右投右打。一塁手。

韓国リーグでは、2年連続、3割・30本・100打点を記録していたこともあり、阪神歴代助っ人の1年目としては最高額の年俸で契約していました。

しかしながら、日本では思うような成績を残せず同年オフに退団。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2018758(1)40(3).242(2)6

エフレン・ナバーロ

エフレン・ナバーロはカブスから、2018年途中に入団。左投左打。主に、一塁手・外野手として出場。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
2018663(0)25(1).276(4)5
2019150(0)2(0).209(0)0

ジェフリー・マルテ

ジェフリー・マルテは2019年にエンゼルスから入団。右投右打。一塁手・三塁手。

2020年現在も阪神に在籍中。

2019年途中から4番を務めるなど安定した成績を残し、2020年についても活躍が期待されています。

シーズン成績は以下の通り。()内はバース度。

試合本塁打打点打率バース度
201910512(2)49(3).284(4)9

バースに近づいた助っ人順位

以上のように2000年以降の阪神の助っ人野手のバース度をまとめたところ、最もバースに近づいた選手は以下の通りでした。

ランクインした選手が活躍した年の球団成績を見てみると、2010年:2位、2013年:1位、
2014年:2位、といずれも上位に付けており、いかにも助っ人野手の活躍が重要かが見て取れますね。

順位試合本塁打打点打率バース度
バース198612647(9)109(9).389(9)27
1:ブラゼル201014347(9)117(10).296(5)24
2:アリアス200312438(7)107(9).265(3)19
3:マートン201014417(3)91(8).349(7)18
3:ゴメス201414326(5)109(9).283(4)18

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は2000年以降の阪神助っ人野手、バース度を調査してみました。

改めて見てみると、直近20年の阪神が自前で獲得した野手で活躍したのは、マートンとゴメスの2人ぐらいでしたね。。

これぞ本当の10年に1人の逸材って感じでしょうか。

今季はジェリー・サンズと、ジャスティン・ボーアが、新しく加わわりましたので、
この2人がどれだけバースに近づけるかに期待しましょう。

それでは!

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