【大王】台湾出身プロ野球選手のまとめ~2000年以降~

【大王】台湾出身プロ野球選手のまとめ~2000年以降~ プロ野球

どーも。お疲れ様です。

6月19日に開幕を迎えた日本プロ野球。

世界中で新型コロナウィルスの影響を受け、次々と中断や開幕延期を余儀なくされたプロスポーツでしたが、そんなコロナ禍でいち早く再開(開幕)を迎えたのは台湾プロ野球でした。

WBCプレミア12の影響もあり、日本プロ野球ファンの皆さんの中でも台湾プロ野球選手の存在が身近になってきた昨今、日本のプロ野球にも多くの台湾出身選手が活躍しています。

今回はそんな台湾出身のプロ野球選手を紹介していこうと思います。
※2000年以降に入団。投手:10試合以上登板、野手:100打数以上 が対象

台湾出身の投手

80年代・90年代では、元中日の郭 源治(カク・ゲンジ)郭 泰源(カク・タイゲン)などと、
チームの中心選手として個人でもタイトル争いをする選手もいた台湾出身投手。
2000年以降には、どのような選手がいたのか紹介していこうと思います。

許 銘傑(シュウ・ミンチェ、2000年~2011年:西武 2012年~2013年:オリックス)

許は2000年に西武に入団し、主に先発・ロングリリーフとして活躍しました。
印象的なゴーグル姿は、2001年から視力矯正のためかけ始めて、それによりコントロールが向上したとのことでした。

打たせて取るピッチングスタイルで長年に渡って日本球界に在籍しており、2011年オフにFA権を行使してオリックスに移籍。
FA権を行使して移籍した初めての外国人選手になりました。
ちなみに2011年からは登録名を「ミンチェ」としています。

試合勝利敗戦SH防御率
20002867004.57
200127116003.47
20022097003.65
20031942005.14
20042743004.36
2005400016.35
20061914015.48
20071501014.88
20081713035.12
20091612013.79
20102269004.55
201149621221.98
201237031105.29
20131000027.00

張 誌家(チャン・ズージャ、2002年~2006年:西武)

張は2002年途中に西武に入団し、先発として活躍しました。
来日初年には、当時プロ野球新記録28イニング奪三振を記録するなど10勝挙げ、リーグ優勝に貢献しました。
その後も不安定さはありつつも先発として貢献、2005年の怪我以降、一軍登板がないまま退団しました。

試合勝利敗戦SH防御率
200219104102.71
20032277004.98
20042298003.70
200500000
200600000

陳 偉殷(チェン・ウェイン、2004年~2011年:中日)

チェンは2004年に中日に入団。
入団以降、怪我に苦しみ2007年までは目立った活躍はできませんでした。
怪我が完治した2008年から本領発揮。
左腕から繰り出される150キロ前後の直球と、スライダー・チェンジアップを武器に先発投手として活躍しました。

2009年には1.54という驚異的な防御率で最優秀防御率も獲得。
メジャー挑戦のため2011年シーズンを最後に退団しました。

試合勝利敗戦SH防御率
200400000
20051000116.05
200600000
200700000
20083976002.90
20092484001.54
2010291310002.87
201125810002.68

姜 建銘(ジャン・チェンミン、2005年~2008年:巨人)

姜 建銘は2005年途中に入団テスト経由で巨人に入団。
175cmの小柄ながらもコントールが良く、2006年シーズン終盤より先発として活躍しました。2006年には、3勝を挙げ、防御率は1点台を記録。
翌年には背番号を97 => 17に変更し、期待されながらも、前年の活躍には遠く及ばす、一軍には定着できませんでした。
2008年オフに23歳という若さでありながら、戦力外通告を受け退団しました。

個人的に好きな選手であったため、もう少し日本球界で見たかった台湾出身選手の一人です。

試合勝利敗戦SH防御率
200500000
20061032001.81
20071724005.18
200800000

林 英傑(リン・インチェ、2006年~2008年:楽天)

インチェは、2006年に楽天入団。
3シーズン、同球団に所属しましたが目立った活躍ができず、2008年オフに戦力外通告で退団しました。

試合勝利敗戦SH防御率
2006502004.33
2007400004.50
2008502005.23

陽 耀勲(ヤン・ヤオシュン、2006年~2013年:ソフトバンク)

陽 耀勲は2006年にソフトバンクに入団。現巨人所属の、陽岱鋼の実兄です。
兄弟ですが陽の読み方が違うのは、陽岱鋼は日本の高校に通っており、その時に「ヨウ」と呼ばれていたこともあり、登録名の読みを「ヨウ」としているようです。
本来の読み方は陽(ヤン)だそうです。

陽 耀勲は8年の間ソフトバンクに在籍していましたが、シーズンを通して活躍した年は無く、2013年にメジャー挑戦を理由に退団しました。

試合勝利敗戦SH防御率
2006500009.00
200700000
20086120017.18
2009400006.52
20101420002.20
201100000
2012923011.48
201300000

鄭 凱文(ジェン・カイウン、2009年~2012年:阪神、DeNA:2013年)

鄭は2009年に入団テストを経て、阪神に入団。
4年間、阪神に在籍したものの、思うような成績を残せず2013年にはDeNAと育成選手として契約。
2月末には支配下契約を結びましたが、成績は振るわず戦力外となり退団しました。

試合勝利敗戦SH防御率
20091311005.46
2010100000.00
2011310003.38
20121000012.45
2013602007.29

陳 冠宇(チェン・グァンユウ、2011年~2014年:横浜、2015年~:ロッテ)

チェンは2011年にDeNA(当時:横浜)ベイスターズに入団。
2014年までは一軍での出場は無く、2014年途中に一軍初先発するも3回途中でノックアウト。
同年オフに戦力外通告を受けるも、入団テストを経てロッテに入団。
ロッテでは、先発・中継ぎと活躍し、2020年現在でも同球団に在籍しています。

試合勝利敗戦SH防御率
201100000
201200000
201300000
20141000011.57
20151454003.23
2016711004.01
20172734043.29
20182401013.92
20194411053.63

C.C.リー(2016年:西武)

C.C.リーは2016年に西武に入団。
開幕一軍を果たすも、成績は振るわず同年オフに自由契約となりました。

試合勝利敗戦SH防御率
20161800016.48

宋 家豪(ソン・チャーホウ、2016年~:楽天)

宋は2016年に楽天に入団。
2016年こそ一軍での登板はありませんでしたが、17年に初登板を果たすと、
18年、19年と40試合以上登板し防御率も2点台前後と、中継ぎ陣を支えました。
2020年現在も同球団に在籍しています。

試合勝利敗戦SH防御率
201600000
2017500033.86
20184053061.73
201948320242.18

台湾出身の野手

古くからのプロ野球ファンなら、台湾出身の野手として一番に思い浮かべるのは、中日・阪神で活躍した大豊泰昭ではないでしょうか。
一本足打法から繰り出される長打力が魅力で台湾出身選手で最多となる通算277本塁打を記録しました。
そんな台湾出身野手ですが2000年以降はどんな選手がいたかを紹介していこうと思います。

林 威助(リン・ウェイツゥ、2004年~2013年:阪神)

林 威助は福岡県の柳川高校-近畿大学を経て、ドラフト7位で阪神に入団。
2007年頃から出場機会を増やし、チャンスに強くファンにも愛される選手でした。
ただし怪我も多くシーズンを通して活躍できたのは2007年くらいで、ブレイクしそうでブレイクしきれなかった選手です。
2013年オフに戦力外通告を受け、阪神を退団、その後は台湾球界へ活躍の場を移しました。

試合安打本塁打打点盗塁打率
200300000
200431010.143
200585120.417
200667235130.303
200711512215581.292
200866442131.249
200956203111.208
201069394221.289
20116315151.167
201261000.143
201310000.000

陽 岱鋼(よう だいかん、2006年~2016年:日ハム、2017年~巨人)

陽岱鋼は福岡第一高校を卒業後、ドラフト1位で日ハムに入団。
元々は内野(三塁・遊撃)を守っていましたが、2009年に外野手に転向。
2010年頃よりレギュラーに定着し、新庄の後を継ぎ、華のある1番センターとしてチームに貢献しました。
2013年には盗塁王を獲得、2016年オフにはFA権を行使し巨人に移籍。
巨人移籍後はレギュラー定着とまではいかず、言わば半レギュラーという形でチームに貢献しています。

インコースに抜けた球を、途中まで振りにいって避けきれず手に死球を浴びることが多い。

試合安打本塁打打点盗塁打率
200600000
200755260103.239
20084416241.144
2009152000.182
2010109622318.245
201114114763619.274
201214415375517.287
2013144162186747.282
2014125138258520.293
2015869173614.259
201613014514615.293
201787879334.264
2018876210372.245
2019110574210.274

李 杜軒(リー・トゥーシェ、2007年~2016年:ソフトバンク、2018年~2019年:ロッテ)

李 杜軒は岡山県共生高校を卒業後、ソフトバンクにドラフト4位で入団。
長距離砲として期待されたが、出場機会に恵まれずブレークすることはありませんでした。
2018年にはロッテの入団テストを経て、日本球界に復帰するも、2019年オフに戦力外通告を受け退団。

試合安打本塁打打点盗塁打率
200700000
200800000
200900000
201000000
201100000
20121562130.207
201343183101.295
201451000.111
201500000
201600000
2018113030.188
201910000.000

呉 念庭(ウー・ネンティン、2016年~:西武)

2016年にドラフト7位で西武に入団しました。
1年目から2軍で結果を残し、1軍に昇格。
俊足・強肩を生かし、43試合に出場。その後、年々出場機会を減らしているので、今後の奮起に期待したいです。

試合安打本塁打打点盗塁打率
201643240111.194
2017159041.231
201881010.091
201900000

王 柏融(ワン・ボーロン、2019年~:日ハム)

王 柏融は2019年に日本ハムに入団。
台湾球界の頃は、三冠王シーズン200安打シーズン打率4割達成などと無双状態でした。

移籍1年目となる2019年の前半戦は好調を保ったものの、後半戦は故障の影響もあり成績を落としていきました。2020年の活躍期待しましょう。

試合安打本塁打打点盗塁打率
201988783351.255

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は日本プロ野球で活躍する台湾出身選手について纏めてみました。

陽 岱鋼のように日本の学校に進学して、ドラフト経由で入団すると外国人扱いでは無くなり外国人枠を消化することなく出場できるため、最近ではそんなケースも増えてるみたいですね。

去年不本意な成績に終わった「大王」こと王 柏融が、今年はどんな成績を収めるかに注目していこうと思います。

それでは!

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