【阪神】懐かしのF1セブンを振り返る。構成メンバーと成績について調べてみた

【阪神】懐かしのF1セブンを振り返る。構成メンバーと成績について調べてみた プロ野球

どーも。お疲れ様です。

プロ野球では同じ球団に所属する同属の選手達に愛称をつけることがあります。


代表的なものといえば、大洋ホエールズの俊足選手 高木・加藤・屋敷の3人を示すスーパーカートリオ、絶対的な安心感でそろって登板したときの勝率は8割越えていた、ウィリアムス・藤川・久保田の3人を示すJFK、絶妙なコンビで幾度ともなくヒット性の打球をアウトにした、荒木・井端の二遊間を示すアライバなどが代表的な例です。

そんなユニークな名称も多いプロ野球選手の愛称ですが、今回は野村克也監督によって命じられたF1セブンにてついて調べてみました。

F1セブンとは?

前年までに2年連続に最下位に沈んでしまった阪神タイガーズの野村監督が、2001年に機動力重視のチーム作りを目指し、チーム内の俊足選手7人を売り出すために付けた愛称がF1セブンです。

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F1セブンの構成メンバー

F1セブンは以下の選手で構成されていました。
※後にこの7人に田中秀太を加えたF1エイトと訂正されましたが、浸透した愛称はF1セブンでした。

赤星憲広

F1セブンの象徴とは言えば何といってもこの人でした。
赤星は2000年オフのドラフトで阪神に入団し、1年目からレギュラーに定着。
また新人の年から5年連続盗塁王を獲得し、3年連続60盗塁も記録しました。
また通算での盗塁成功率も80%を超えており歴代の選手の中でもトップクラスの成功率を誇ります。
俊足を生かした広い守備範囲も魅力で、6度のゴールデングラブ賞にも輝きました。
引退した年にも31盗塁を決めていますが、持病のヘルニアの悪化もあり、33歳という若さで現役を引退しました。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
2001阪神12839120.765 
2002阪神782670.788 
2003阪神14061100.859 
2004阪神13864120.842 
2005阪神14560120.833 
2006阪神14235130.729 
2007阪神1212480.750 
2008阪神1444190.820 
2009阪神913150.861 
通算1127381880.812 

藤本敦士

F1セブンの中でも赤星の次に活躍したのは、この藤本選手でしょう。
1年目として迎えた2001年からコンスタントに試合に出場し,2003年からはレギュラーに定着。意外にも盗塁数はそこまで多くはありません。
2013年オフに現役を引退しています。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
2001阪神75220.500 
2002阪神63310.750 
2003阪神127940.692 
2004阪神111510.833 
2005阪神119310.750 
2006阪神138310.750 
2007阪神10500
2008阪神58101.000 
2009阪神47020.000 
2010ヤクルト65101.000 
2011ヤクルト23010.000 
2012ヤクルト6600
2013ヤクルト400
通算100127130.675 

沖原佳典

沖原は2000年オフのドラフトで阪神に入団しました。
F1セブンの命名者の野村監督によると、「沖原は決して足が速い方でなかったが、セブンの方がゴロが良かったので一員に加えた」とのことでした。
(それなら田中秀太のことを入れてあげればよかったのに。。。)
2008年オフに現役を引退しています。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
2001阪神71210.667 
2002阪神63101.000 
2003阪神64320.600 
2004阪神21210.667 
2005阪神・楽天67330.500 
2006楽天60320.600 
2007楽天600
2008楽天1400
通算3661490.609 

上坂太一郎

上坂は1999年オフのドラフトで阪神に入団。
F1セブンが命名された2001年こそ多くの出場機会を得ましたが、その後徐々に出場機会が減少。2006年に戦力外通行を受け、現役を引退しています。
余談ですが、2003年には自動車で2度のスピード違反をしています。
(F1セブンとは、そういう事ではない。。。。)

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
2000阪神21620.750 
2001阪神89730.700 
2002阪神74110.500 
2003阪神1600
2004阪神17110.500 
2005阪神2500
2006阪神100
2007阪神000
通算2431570.682 

平下晃司

平下は1995年のドラフトで近鉄バッファローズに入団しました。
2000年オフに交換トレードにて阪神へ移籍し、F1セブンの一員に入りました。
しかし目立った活躍はできず、その後ロッテ・オリックスと渡り歩き、2008年に戦力外通告を受け退団しました。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
1996近鉄000
1997近鉄000
1998近鉄000
1999近鉄000
2000近鉄76810.889 
2001阪神900
2002阪神89510.833 
2003阪神2500
2004阪神・ロッテ57320.600 
2005ロッテ300
2006ロッテ47510.833 
2007ロッテ・オリックス1300
2008オリックス000
通算3192150.808 

松田匡司

松田は1999年オフのドラフトで阪神に入団。
強肩と俊足を武器に、一年目から一軍での出場機会を得ましたがレギュラーには定着できず。
2002年からダイエー(現:ソフトバンク)に移籍するもの、同年オフに戦力外通告され、近鉄に移籍。近鉄でも結果を残せず、現役を引退しました。
通算盗塁数はF1セブンで最も少ない3盗塁。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
2000阪神23110.500 
2001阪神19201.000 
2002阪神1800
2003ダイエー5600
2004近鉄300
通算119310.750 

高波文一

高波は1993年オフのドラフトで阪神に入団。
意外にもF1セブンの中で、一番長く現役生活を続けたのは、この高波でした。
レギュラーを獲得したシーズンはありませんでしたが、在籍した4球団で代走・守備固めでチームに貢献しました。
2007年にはF1セブンの名付け親の野村監督が指揮を取る楽天に入団。
2009年オフに在籍していたオリックスから戦力外通告を受け現役を引退しました。

球団試合盗塁盗塁失敗成功率
1994阪神000
1995阪神52310.750 
1996阪神72710.875 
1997阪神85630.667 
1998阪神000
1999阪神70780.467 
2000阪神28220.500 
2001阪神9101.000 
2002阪神46210.667 
2003阪神・西武81850.615 
2004西武8101.000 
2005西武641010.909 
2006西武000
2007楽天50520.714 
2008楽天51501.000 
2009オリックス12201.000 
通算62859240.711 

2001年のF1セブンの成績

2001年の阪神はF1セブンを形成し機動力重視の野球で最下位から脱却を目指していましたが、終わってみれば4年連続の最下位に沈んでしまいました。
チーム盗塁数はリーグ3位の78を記録(リーグ1位は99を記録した広島)。
F1セブンでチーム盗塁数の約68%を占めた形でシーズンを終えました。

試合盗塁盗塁失敗成功率
赤星12839120.765 
阪神75220.500 
沖原71210.667 
上坂89730.700 
平下900
松田19201.000 
高波9101.000 
53180.746 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は2001年に阪神 野村監督によって形成されたF1セブンについてまとめてみました。

残念ながら、この年のF1 セブンは機能したとは言えず最下位に甘んじてしまいましが、この2年後に阪神はリーグ優勝を果たしています。F1セブンの赤星・藤本もチームを引っ張っており、チームの礎を築いていた年だったのかもしれません。

現在では構成メンバーが皆引退しており寂しいですが、またこういった面白い愛称が生まれてくるといいですね。

それでは!!

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