【まとめ】愛すべき巨人の中継ぎ-2005年~2009年編-

【まとめ】愛すべき巨人の中継ぎ-2005年~2009年編- プロ野球

どーも。お疲れ様です。

今回は読売ジャイアンツの中継ぎについてまとめてみました。
近年こそ中継ぎ投手が充実してきた巨人ですが、ひと昔前までは、巨人の中継ぎ()みたいにネタにされ、長年チームのウィークポイントでした。

それから中継ぎ・抑えが充実してきて、投手王国を築きが始めたのが2005年~2009年なのです。
そこで今回は巨人の中継ぎ()状態から、どうやって中継ぎ王国を築いていったのかを見ていきましょう。

2005年~2009年のリーグ成績

愛すべき中継ぎ陣を見ていく前に、2005年~2009年のチーム成績を見ていきましょう。

  • 2005年 5位  62勝 80敗 4分 堀内恒夫
  • 2006年 4位  65勝 79敗 2分 原 辰徳
  • 2007年 1位  80勝 63敗 1分 原 辰徳
  • 2008年 1位  84勝 57敗 3分 原 辰徳
  • 2009年 1位  89勝 46敗 9分 原 辰徳

2005年,2006年は球団史上初2年連続をBクラスを記録したシーズンでした。
ちなみに筆者は2000年頃より、プロ野球を観ておりますが、こんなに弱い巨人を見るの初めてでした。巨人戦の地上波放送が減ってきたのもこの辺りでしたね。

2年連続をBクラスという屈辱を味わった後、2007年~2009年に掛けてリーグ3連覇を達成しています。その3連覇の裏には、巨人の中継ぎ改革が行われていたのです。

2005年 5位 62勝 80敗 4分 堀内恒夫 ~若武者の孤軍奮闘~

2005年の主な中継ぎは以下の通りです。

試合数勝利敗数SH投球回数防御率
シコースキー707101487.23.29 
久保 裕也647471778.23.43 
林 昌範54221815671.61 
前田 幸長500009624.65 
岡島 秀樹42100149.24.75 
佐藤 宏志20010718.16.87 
木佐貫 洋14015013.23.95 

なんといってもこの年の中継ぎの柱は林昌範投手ですね。
当時22歳だった林投手ですが、前年までは先発で数試合一軍で先発として、登板しましたが、この年に中継ぎに転向しました。
長身から繰り出される、150キロ近いストレートとフォークで、この年にブレークしました。

他にも、ウォームアップで腕をブンブン回すシコースキー投手や、3年目の久保投手が中継ぎ陣を支えていました。両選手とも、数多くの試合数を投げてくれましたが、勝ちパターンで使うには少し物足りない成績でした。

ちなみにあの伝説()の助っ人外国人として記憶に残っているダン・ミセリ投手が入団したものこの年です。
※ダン・ミセリ投手の成績:4試合 0勝2敗 防御率:23.63

2006年 4位 65勝 79敗 2分 原 辰徳 ~ザ・巨人の中継ぎ()~

2006年の主な中継ぎは以下の通りです。

試合数勝利敗数SH投球回数防御率
高橋 尚成3526154624.94 
久保 裕也595601861.13.08 
林 昌範 624402056.12.88 
野間口 貴彦261303423.43 
真田 裕貴25201025.23.86 
豊田 清3814137383.32 
福田 聡志22320624.25.47 
前田 幸長28000223.27.23 

なんとも巨人の中継ぎ()を象徴するような選手が多いですね。
防御率2点台が1人しかいないのは何とも寂しいですね。

この年は、FAで西武から豊田投手を獲得し、中継ぎ・救援陣の立て直しを図りましたが、
救援失敗や怪我の影響もあり、シーズン途中から高橋尚成投手を抑えに配置。
ただ、この配置変更も成功したと言えず、シーズン4位で終了。
この年もシーズン通して、安定した成績を残したのは、林投手・久保投手の両投手だけでした。

2007年 1位 80勝 63敗 1分 原 辰徳 ~強力中継ぎ陣の礎~

2007年の主な中継ぎは以下の通りです。

試合数勝利敗数SH投球回数防御率
西村 健太郎5710110664.36 
上原 浩二5543324661.74 
豊田 清4725420483.38 
林 昌範412131338.13.29 
会田 有志34320735.23.03 
野口 茂樹31110429.14.30 
山口 鉄也32200225.13.91 
吉武 真太郎162000191.89 

この年は何といっても上原投手の抑えですね。
開幕から抑えを務めていた豊田投手に代わり、故障により出遅れていた上原投手が抑えに配置されました。原監督得意の、先発>>抑えの配置転換ですね。
筆者が見てきた巨人の抑え投手の中でも、2007年の上原投手が一番安心して見れました。
投球回62回を投げて、与四球がたったの4ですからね。はっきり言って異常です(笑)
いかに、抑え投手のコントロールが大事かが分かります。

またこの年は、今後長年に渡って中継ぎ陣を支えていく、山口投手西村投手が多くの試合数を投げており、
今後の投手王国に向けて礎を築く年になったと言えるでしょう。

2008年 1位 84勝 57敗 3分 原 辰徳 ~風神・雷神 襲来~

2008年の主な中継ぎは以下の通りです。

試合数勝利敗数SH投球回数防御率
山口 鉄也6711222373.22.32 
越智 大祐683301071.12.40 
クルーン6114413612.21 
豊田 清503202646.13.30 
西村 健太郎4362012453.00 
藤田 宗一3900013293.10 

成績を見るだけでも安心感がありますね。
この年は、後に風神・雷神と言われた、山口投手越智投手の活躍が凄まじかったですね。

山口投手は中継ぎながら11勝をあげる安定感抜群の成績を挙げ、
越智投手は落差のあるフォークを武器に中継ぎながら101奪三振を挙げていました。

オフに獲得したクルーン投手も、制球が心配されながらも41セーブを記録。
豊田投手・藤田投手・西村投手もそれぞれ3点台前半の防御率で脇を固めていました。

じつはこの年は先発陣が不調に苦しんでたのですが、リーグ優勝できたのは間違いなく、この中継ぎ・救援陣があってからこそでしょう。

2009年 1位 89勝 46敗 9分 原 辰徳 ~盤石~

2009年の主な中継ぎは以下の通りです。

試合数勝利敗数SH投球回数防御率
山口 鉄也7391435781.27 
越智 大祐66831024713.30 
クルーン4613271501.26 
豊田 清462251540.21.99 
木村 正太25000329.13.38 
野間口 貴彦250113294.97 
藤田 宗一19100217.12.08 
マイケル中村29120527.26.18 

風神・雷神 健在です。
山口投手はこの年は9勝をあげており、2年20勝を挙げているんですね。

守護神クルーンが怪我が離脱したときは、越智投手や豊田投手が代役を務め、見事に穴を埋めています。
この年辺りから、毎年強力な中継ぎ陣を形成できるようになって、巨人の中継ぎ()みたいにネタにされることも無くなっていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

巨人が中継ぎ王国を築くまでの変遷がお分かり頂けたんじゃないでしょうか。

今後は、2010年以降の盤石な中継ぎ陣や、2004年以前の個性豊かな巨人の中継ぎ()についても、まとめてみようかと思います。

それでは!!

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